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サインまたはホールマークについて
インディアンジュエリーの裏面には作家のサインやホールマークが入った物が多いです。
これらは、誰の作品であるか識別するのに役に立つのですが、同じ作家でも年代や時期によって微妙に異なる物が有ります。
では、サインやホールマークが無い物は偽物でしょうか?

実は初期のインディアンジュエリーにはサインもホールマークも無いのです。
今現在もサインやホールマークを使う事を嫌う作家も居ます。
それは何故でしょう?

凝ったホールマークデザインもしくは独特なサインの入ったインディアンジュエリーは格好いいですね。
でも、ナバホ族の作品には無印やアルファベット一文字だけの物とかも多いです。
実は、ナバホ族作家の中には、作品に名前を入れる事は縁起が悪いと思っている方が居ます。
しかし、商品として考えた時、サインが有った方が買う側は喜ぶ。
そのため、バイヤーはホールマークやサインを依頼する。

嫌々、渋々アルファベットの一文字だけ刻印する作家。
これが、イニシャル一文字だけのサインの正体です。

ヴィンテージ物に至っては刻印やホールマークの有る物がもっと減ってきます。
なので、裏面に刻印が無い物は偽物かというと必ずしもそうでは無いのです。

よく、本物のインディアンジュエリーか確認するためにホールマークやサインの有無を見るという人が居ますが、ヴィンテージ物の場合あまり意味は無いです。
決まった作家の作品か確認するのには有効ですが、むしろ日本製やアジア製の偽物の方が凝ったホールマークやサインを刻印している場合も有ります。
一番確実なのはアメリカでコレクターや、信頼置ける筋から買ってくるのが一番なのでしょうが、これも実は難しい。

本国アメリカにも偽物のインディアンジュエリーはたくさん入って来ています。
土産物店や、セレクトショップ的なところで売られている物にはかなりの確率で偽物が売られています。
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