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インディアンジュエリーの定義について質問を受けることがあります。

アメリカではインディアンの文化と権利の保護のため、ネイティブアメリカン(インディアン)が作った物のみがインディアンジュエリーと呼ぶ事が出来ると法律で定義づけられています。

なので、正確にはインディアンが作った物のみをインディアンジュエリーと呼ぶのが正しいのです。
しかし、それはアメリカの法律なので、日本では拘束がありません。

なので、インディアンジュエリーブームに乗っかって、それっぽいデザインの日本製や中国製、その他のアジア製の物でも、インディアンジュエリーとして販売されてしまっています。
しかし、正確にはそれらは、偽物です。

インディアンジュエリーは作家がインスピレーションを感じたまま作成するので、ほとんどの物は1点物です。
故に、ブランド物として同じ物を大量に作ることは滅多にありません。
勿論ブランドという概念もありません。 画家が絵を描くように、彫刻家が彫刻を作るようにインディアンジュエリーは作品なのです。

ファッション雑誌などでインディアンジュエリーとして紹介されている物の中には、本場アメリカではインディアンジュエリーとして販売することが出来ない物があったりします。
良識ある雑誌などではこうした事を意識してインディアンジュエリーとは呼ばずにネイティブアクセサリー等の和製英語を使って紹介します。

なので、冒頭に戻ってインディアンジュエリーと呼べるのはアメリカインディアンが作成した物のみとなりますが、日本では法的な縛りがないので、それっぽい物はインディアンジュエリーとして販売されることもあるというのが答えでしょうか。

ただし、そうした本国ではインディアンジュエリーと呼べない和製インディアンジュエリーの中にも、高い技術とネイティブアメリカンのスピリッツを感じさせる物があります。 中国製やその他アジアで安価で大量に作られている物は言語道断ですが。

結局はそのジュエリーと出会った人がどう感じるかが大切なのではないでしょうか?

私は和製インディアンジュエリーの中にも好きな物はあります。
作家さんは他界して、今はそのコピーを作り続けていますが。
 


 
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